はじめに
今から遡ること4年前。
映画監督になっていた友達と偶然同じ日に同じ舞台を見ていた事から再会して、時々飲むようになった。
その友達とは20歳の頃知り合ったのだけど、私もその頃文芸坐に通うほど映画が好きだった。そんな事を思い出したりして、友達の監督話を聞いたりして2年ぐらい経った頃、偶然脚本の学校と言うのがあると知り勢いで申し込んだ。
友達に話したら、良いんじゃないと言ってくれた。…優しいな。
創作の経験は多少あったものの、ほぼ素人の自分が何かを作り出すのは大変だった。
監督の友達もそうだけど、学校の先生方もいろんな知識を持っていた。映画も友達は私の3倍は見ている。映画だけじゃない。
それを知ってから、兎に角インプットインプットの日々だけど、全然アウトプットに生かせない。
クラスでは最下位のレベル。生徒数人と先生とで飲んだ時に、誰かが個々の評価を先生に聞いた。
私は絶対に聞きたくなかった。何故なら自分が到底面白いものを書いてるとは思えなかったからだ。
案の定、他の生徒は褒めている部分はあったものの、私の評価は「目が滑らないで読める」要するに文章が読みやすい。中身の事は触れられなかった。
泣くまいと堪えるのに必死だったのだけは覚えてる。
劣等感を押し殺して、少しでも自分の創作に参考になればと、色んな人と話した。
きっと学校の人は信じないけど、私は元々コミュ症レベルなぐらい人と話すのが苦手だった。
そうしているうちにあっという間に2年が過ぎて、学校を卒業した。
日々新しい事が自分の知識になる事は楽しかったけど、何故か忙しくなかった仕事がどんどんと激務になって行き、映画とは別にヲタク活動をしていた私は、全部全力で向き合ってた。
今考えると、激流の中で溺れてるようだった。
その溺れてる感覚がずーっとなくならなくて、これはダメと無理やり休んだ。
実家に引きこもって何もしない日々を過ごしたら、ぐるぐると堂々巡りしていた良くわからない思考が止まった。
休んだ後、改めて映画の事、脚本の事を考えた。
続けたい。兎に角スキルを上げたい。映画を見よう。見た映画をきちんと理解しよう。
そんなこんなで、映画レビューのブログを立ち上げてみました。